ニーチェ(6)現代もまた価値観の変革の時代

ニーチェの間違いがどこのあるのかを3点考えてみました。

さて、今この現代は、近世のデカルトの時代や、また近代から現代へと移り変わるニーチェの時代と同様に、価値観の喪失の時代であると思います。私はこの時代にあって、新たなる価値観を打ち出す必要があると思います。

私自身の哲学は『理念の哲学』や『知を正しく導く方法』で記載していますが、その中で主観と客観の一致は可能であるという話をしています。その原理的な内容は、また別途お話ししたいと思いますが、主観と客観の一致によって真理を把握することができ、その向こう側に神の存在も把握することが可能であると認識しています。

主観と客観の一致が可能であり、その先に神や真理を認識可能なことは既にヘーゲルが言及しています。私自身もヘーゲルの立場に立ち、また、それを更に詳細に記載する形で私自身の哲学を展開しています。

私自身は、ソクラテスやプラトン、デカルト、カント、ヘーゲルが正しい、ニーチェは間違っている、と認識しています。ですから、哲学は終わってはいません。価値観が混乱しているこの現代にあって、新たなる時代への価値を切り開いていく必要があるのです。