科学は完璧か?③自然の斉一性原理

自然の斉一性原理とは、自然は原因と結果が一義に定まっているという仮定です。

つまり、太陽は、東から昇り、西に沈み、一日は24時間、一年は365日で変わりがない。原因と結果が一義に定まっており、自然は信頼できる。そのような仮定です。

しかし、実際に、自然の巡航がそのように因果関係を持っているかどうかは証明することができません。あくまで人間の信頼によって因果関係を保っていると仮定しているのみであり、実際に因果関係が成り立っているかどうかを証明することはできません。

そして、科学とは、この自然の斉一性原理を土台にして成り立つものですが、従って、科学も実際に有効なのかどうかは、証明ができません。科学の信頼性は、証明ではなく、人間の科学に対する信頼によって成り立っているのです。

そして、この科学の土台に数学があり、ゲーデルの不完全性定理により、数学が完璧であることを証明することはできません。従って、自然の斉一性原理の観点、および、数学の観点の2つから、科学が完璧であると言うことはできません。