正しい宗教とは何か?②心の教えを説いているか?

正しい宗教の条件の第一点目は心の教えを説いているかどうかです。

結局、自分自身の幸不幸の原因は自らの心のあり方にあります。

例えば、自分自身にとって都合の良いことが起こればそれは万人がうれしいでしょう。つまり、事業が成功すればうれしいでしょうし、成功してお金持ちになればうれしいでしょう。そして、家族全員が幸せであればそれはうれしいでしょう。

一方で、人生には都合のいいことばかりではありません。自分にとっては不都合な不本意に思える状況もたくさんあります。つまり、重病を患って思うように動けなくなることもあるでしょう。仕事で失敗しリストラに会うこともあるでしょう。詐欺にあって財産を失うこともあるでしょう。事業が失敗し、倒産することもあるでしょう。出世競争が外れることもあるでしょう。

このように人生においては、自分にとって都合の良いことばかりではなく、自分にとって不都合とも思える状況もたくさんあります。これに対して、我々はどう接していくべきでしょうか?

それは、自分にとって都合が良いことが起こるのは良しとして、自分にとって不都合なことが起こったとしても、それは、自らを鍛えるための砥石として受け入れ、常に前進していくことでしょう。これは、人生の修行であるということです。心を鍛える必要があります。自分にとって都合の悪いことも自分自身の魂を鍛える砥石として受け入れ前進していく。

自らの魂はこのような厳しい経験をしなければ足腰の強いものとはならないのです。このような厳しい状況を経験し、それを克服していくことで自らの魂は鍛えられ、足腰の強い、堅固なものとなるのです。その大切な修行であるということです。

一方で、心の弱い人は、このような自分にとって不都合な状況を排除し、そこから逃げようとする傾向があると思います。そして、このような心の弱さに付け込んで、お金儲けをしようと言うのが現世利益的な宗教であり、霊感商法といったものでしょう。

正しい法とは、このような現世利益的な考えや、占いといったものを超えていくものです。自分にとっての都合、不都合とは関係なく、あらゆる状況を受け入れて、前進していくことです。

そのために、心の教えが大切になるのです。そして、心の教えを実践することに対してお金は必要ありません。

現世利益の考えを説く宗教は邪教です。また、霊感商法も当然邪教です。

あの世において先祖が苦しんでいるから、高い壺を買って供養しなければならないというのは、100%間違いです。そんなウソに騙されてはなりません。なぜなら、自らの幸不幸は自分自身の心の在り方によっているのであり、誰かが不幸を除くことはできません。あの世で先祖が苦しんでいるのであれば、それは先祖の心の持ち方が原因であり、そこから立ち直るのは、先祖が自らの心を反省した時のみです。そして、もし、その先祖を子孫が改心させることができるのであれば、それは、子孫が高い壺を買うことではなく、正しい心のあり方に沿って生きていくこと、そして、幸せになること。その姿を見せることです。それによって。先祖は、あなたの生き方を見ることによって、自らの心を反省し、そこで初めて幸せへの道を歩みだすことができるのです。

いいでしょうか?先祖供養のために高い壺を買わせるというのは、全く嘘であり、間違いです。そのような邪教に惑わされるのではなく、自らの心を鍛えること。そして、自らが幸せになっていくこと。それが大切であると言うことです。

正しい宗教の要件の第一は、心の教えがあるかどうか、ここにあります。