易しい哲学史⑫現代哲学

前回まででドイツ観念論を概観してみました。カントの理性認識の吟味から始まり、最後、ヘーゲルによって人間の認識は神の絶対知まで到達するということが示されたわけです。

これが人間としては最高度の認識であろうと思います。

そして、このような最高レベルの哲学はなかなか理解されることは無く、以降ヘーゲル批判、近代哲学批判といったものが起こってくるわけです。そして、時代は20世紀の現代哲学へと移行していきます。

現代哲学は、近代批判、理性批判から始まったと言ってよいでしょう。この現代哲学は非常に多種多様です。一旦以下主義主張を概説します。ショーペンハウアーやキルケゴールは近代に位置づけられるかもしれませんが、哲学が実存主義的でもあるため、一旦、現代に位置づけることとしたいと思います。

<現代哲学>

実存主義の先駆:ショーペンハウアー、ニーチェ

実存主義哲学:サルトル、ハイデッカー

分析哲学:ウィトゲンシュタイン、フレーゲ、ラッセル

論理実証主義:ウィーン学派

フランクフルト学派:ホルクハイマー、ハーバーマス

プラグマティズム:パース、ジェイムス、デューイ

現象学:フッサール

構造主義:ソシュール、レヴィストロース

ポスト構造主義:デリダ、フーコー、ドゥルーズ

それ以降:ジョン・サール(心の哲学)、マルクス・ガブリエル(新実在論)、カンタン・メイヤスー(思弁的実在論)

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