時間とは何か?(13)あの世の時間論③
あの世において、意識が過去に存在する場合を例を挙げて説明してみました。
そして、もう一つポイントですが、この意識が過去に存在する場合にも、この過去という空間は、時間をチューブのように引き延ばした文字通りの過去に存在するわけではなく、今現在存在する過去の空間であるということです。
この世であろうともあの世であろうとも、時間と言うものは、アウグスティヌスの言うように、今現在、この一点にしか存在しないのです。今現在という一点において、存在する過去の空間ということです。
ですから、過去の空間にいると言っても、文字通りの過去がリピートしているわけではなく、過去の意識でいるということで、やっていることはちょこちょこ違うのですが、意識が過去起こったことに執着しているため、その意識が現実化しているということです。