戦争やテロの原因⑩小さなサインを見逃さない

ウクライナ侵攻に対する欧米諸国の対応と自殺した生徒に対する学校側の対応の共通点はなんでしょうか?

私は、それは、小さなサインを見逃して、「大丈夫だろう」とタカをくくっていた点であろうと思います。大事にはならないだろう、と軽視していた点にあると思います。

戦争やテロにしても、また、テレビで多く報道される犯罪にしても、「とはいっても大事にはならないだろう」とタカをくくっていた点が多いだろうと思います。そして、本人がどれだけ追い詰められているのか、と言うことに対する共感力が無い。または、そのことに対する興味関心も不足していたであろうと思います。

「要は、どれだけ相手のことを真剣に考えられるのか」、という話と思います。相手の靴を履くことの重要性を認識していたケネディはこれができていたと私は思います。では、一体現在の欧米の指導者はどのくらいできているのでしょうか?

これは何も大きな戦争やテロといった話だけでなく、日常についても同様です。自殺にしても犯罪にしても、追い詰められた結果、逃げ場がないと判断し、そうしてしまう事例がどのくらいあるでしょうか?

結局は、非常に小さなことかもしれませんが、「相手に対して真剣に接する。相手のことを真剣に考える。」といった態度が日常を守り、その延長上である世界の平和を守る、その鍵になるのではないかと思うのです。