正しい知の使い方②理念の把握と相対主義
正しい知の使い方は、
1.理念の把握
2.論理的思考などの思考方法
の2つのプロセスからなるという話をしました。そして2点目の論理的思考は、現代社会に生きる我々が慣れ親しんでいる思考方法であり、ここに問題ないでしょう。問題は1の理念の把握と言うことになると言う話をしました。
理念の把握がまず大切になりますが、この理念は正しい理念であることが必要となります。そして、正しい理念とは何かというと、それは真理と言う名で呼ばれていると思います。従って、正しい知の行使に関しては、真理をまずは把握することが重要となります。
しかし、哲学的には、真理が存在する立場もあれば。相対主義と言う真理など存在しない、という立場もあります。これをどう考えるのか?ということです。正しい知の把握に対しては、理念の把握が大切であり、一番根源的な理念が真理となる。従って、正しい知の行使のためには真理の把握が必要になりますが、一方で、真理など存在しないと言う相対主義と言う立場も存在する。
これをどうするか?この問題を解決することが、正しい知の行使のために大変重要なこととなります。