易しい哲学史④近世哲学

「16世紀~19世紀:近世/近代哲学」についてです。

近世/近代哲学は近世哲学(16世紀~17世紀)、近代哲学(18世紀~20世紀)に分けて話をした方が良いかもしれません。

近世哲学においては2つの大きな流れがあります。それがイギリス経験論哲学と大陸合理主義哲学です。

中世の時代は、神中心の世界観であり、それが、14世紀から16世紀のルネッサンスの時代に転換。ルネッサンスにおいて、人間の開放、ヒューマニズムが生み出されました。神中心の世界観から人間中心の世界観に移行し、また、科学も徐々に発展していきました。

そこで哲学思想も、その流れを受けて、イギリスにおいて科学的な手法、経験的な手法を元にしたイギリス経験論哲学が、フランシスベーコン、ジョンロックらによって始まりました。

一方で、デカルトは、神中心の世界観から人間中心の世界観に移行した時代にあって、知の確固たる基礎になる考えを見つけようとしました。それが「われ思うゆえにわれあり」であり、理性を元に演繹的に哲学を構築する大陸合理主義哲学の先駆となりました。

この大きな2つの流れの中に近世哲学は進んでいくこととなるのです。以下の哲学者が主な哲学者たちです。

イギリス経験論哲学:フランシスベーコン、ジョンロック、バークリー、デビットヒューム

大陸合理主義哲学:デカルト、スピノザ、ライプニッツ