戦争やテロの原因④通常加害者が悪いと言う感情が湧き上がる
これは私の考えですが、戦争にせよ、テロにせよ、また、日常的な被害にせよ、何かしら事件が起こると、一方的に加害者を悪者にして全否定する傾向が社会にあるように思えます。
そういう風潮があるように思えるのですが、これが本当にそうかというと、そうとも言い切れない場合もあるかと思います。
単純に、加害者が悪いとして、正邪を分けて邪を切り捨て、これで良し、とするだけでは、同じことを繰り返すように思えるのです。
そのためにシャルリ―エブド事件を例に挙げています。これはシャルリ―エブド社の風刺画掲載などの事実関係を元に記載したつもりですが、こういった事実を積み上げていくと、イスラム過激派が襲撃したくなる理由も心情的に理解もできるのではないでしょうか?かといって襲撃を肯定するつもりは毛頭ありませんし、そのようなことは絶対にやってはならないのですが、正確に物事を見る必要があると思うのです。
無条件に加害者を悪として真相を究明せず断罪し、そこで原因追及が終了してしまい、また、同じことを繰り返してしまう可能性があります。
そうではなく、真なる原因はどこにあったのか?例えば、フランス側も表現の自由は相手を害さない限りにおいて、という学びを得て、かつ、イスラム教徒を受け入れていく、理解していく、という形で反省をしていけば、未来へ向けての発展が生まれるのではないでしょうか?
つまり、単純に加害者が悪い、と切り捨てるのではなく、もっと事件を深掘りし、真なる原因を抽出し、過去を反省し、未来へ向けて建設的な議論を行っていく。それが大切であると思うのです。感情的にならずに冷静に客観的に分析する。それが大切と思います。