戦争やテロの原因⑫相手に対する理解

結局、相手を尊重し、相手を理解する。そのことが非常に重要であると私は思うのです。

相手を尊重し、相手を理解することによって、ケネディ大統領は、核戦争の危機を回避することができました。このような能力が外交においては非常に重要になると思います。

では、相手を理解するために、どのようにすればよいのでしょうか?そのためには、相手に興味を持ち、相手がどのような人であるのか、どういった文化を持っているのか?何に対して価値観を有するのか、そういったことを学ぶ必要があるでしょう。つまり、相手に関心を持つことです。そして、深く知ることです。

シャルリ―エブド襲撃事件において、フランス側として、イスラムをどれだけ深く知っていたでしょうか?イスラムの人々を深く知り、受け入れること。そうすることで、「今まで得体のしれないものであると思っていたけれども、彼らも私たちと同じ人間なんだ」と気付くことでしょう。

どんなに悪く思えたとしても、必ず理由があります。そのようにしてしまう理由が必ずあります。その背景を知ること。理由を知ること。深く理解することで、初めて、次なる道が開けるのです。

私は、「なぜそんなことをするのか理解できない」といった類の言葉が好きではありません。理解ができないのであれば、それは、和解することもできないでしょう。和解し、平和を築くために相手を理解すること。なぜそのようになってしまったのかを理解すること。

そして、なぜそうなってしまったのかを理解し、過去を反省することで、初めて、希望の未来を描くことができる。私はそう思います。