空間とは何か?⑤ホログラフィック理論

ホログラフィック理論とは、この三次元空間自体がホログラフィーのようなものである、という理論です。

一聴して飛んでも理論ように思えますが、このホログラフィック理論は、実は現代物理学の最先端です。

ニュートンの絶対時空が提示され、時間と空間は絶対的である。それが一般認識であったのに対して、アインシュタインの相対性理論によって、時間と空間は相対的であることが判明しました。そして、時間と空間が総体的であったと思ったら、実は、この三次元空間自体が蜃気楼のようなものであった!!ということなのです。

これが現代物理の最先端となります。理論的には、ホーキング博士のブラックホールの研究から来ているものであり、ブラックホールが消滅したときにその中の情報はどうなるのか?という疑問に端を発します。ブラックホールにはその領域以降は光すらも脱出不可能な境界線があり、それを事象の境界面(イベントホライズン)と言います。そして、この事象の地平面に到達した情報は二次元的に変換されてしまうというのです。

我々の一般的な認識とは、大分異なっている。それが、現代物理が確認している空間の姿であると言うことです。