時間とは何か?(15)認識論的相対性理論②

物理次元の相対性理論に対して、意識次元の相対性理論を認識論的相対性理論と呼んでみました。

認識論的相対性理論とは、つまり、認識が高くなると、時間が圧縮され、認識が低い場合には、時間が長くかかる、ということです。

これは、一般的な状態としても、例えば、仕事のやり初めは、いろいろ覚えることがあり、作業の内容をチェックしたり、時間がかかるものです。しかし、だんだんと慣れてくると、短い時間で多くの仕事をこなすことができるようになります。これが非常に簡単な例であると思います。

これを更に本質的な次元に引き上げていくと、例えば、真理認識について、認識が高い場合には、一瞬にして「これは真理である」と分かるわけですが、認識が低い状態であると、いくら証拠を並べられても、信じることはできない、一般認識にならない、ということです。つまり、2000年経っても真理と言うものが一般認識にならない。それが、人類の認識のレベルであるということです。