戦争やテロの原因⑪戦争の原因の一つ
戦争の原因は様々なものがあるでしょう。植民地時代や帝国主義の時代であれば、領土拡大が戦争の主原因であったかもしれません。領土拡大とはつまり、野心ですね。自らの領土を拡大し、多くの国を支配していく。そういった野心が一つの原因にあったかもしれません。
しかし、2つの世界大戦を経験し、国際連合が設置された現代の社会において、領土拡大の野心によって戦争を起こすような国は無いといってよいでしょう。現代は、もっと巧妙な手が使われており、それは、グローバリゼーションなどといった経済において領土拡大が行われている。中国の一帯一路もそう言えるでしょう。政治的な戦争というよりも経済を使った領土拡大が行われている。それが現代の領土拡大の状況と思います。そして、それによって、世界的な貧富の差の拡大が起こっている。
さて、現代の戦争の主な原因は、自分自身が絶体絶命と思われるような追い詰められた結果として、または、自分にとって大切なことを相手が無視することによって、起こっているというのが多いように思えます。ウクライナ侵攻もそう言えるでしょうし、既に挙げたシャルリ―エブド襲撃事件もそうでしょう。安倍元総理の銃撃事件もそう言えると思います。
つまり、相手に対して無関心である、相手を軽視している、そういった態度が、相手の怒りを買い、相手に対する軽視ないし蔑視、無関心が、その相手にとってのレッドラインを超えることによって、起こっている。そのように言えると思うのです。
結局は、外交上の失敗、対応の失敗によって、力によって状況を変更するしか自分が生き残る道はない、そう相手に思わせ、相手を追い詰めた結果の状況であると思うのです。