哲学の難問⑤主観と客観の一致の問題の重要性(2)

主観と客観の一致の問題の重要性(1)でなぜこの問題が重要なのかを確認しました。

しかし、多くの人はこのように言うかもしれません。

「別に真理なんて知らなくても、日常生活を営めるからいいのではないか?」

このように言うかもしれません。

しかし、私の認識では、真理を知らないからこそ、以下のような問題が発生しているということです。

・犯罪や殺人

・政治的対立と戦争

・度重なる経済危機

・地球環境の破壊と温暖化

・その他多数のネガティブな事象

真理とは宗教によって語られるものですが、しかし、宗教は、いきなり答えを言って、かつ、様々な宗教が乱立しており、どれが正しい物かが分かりません。

私は、ここに哲学の意義があると思うのです。正しいかどうか分からない真理に対して、知による信憑性を提示する。それによって、真理を一般的な価値観とする。それが哲学や知によって可能であると思うわけです。

そして、それによって、上記の問題に解決を与えていくことも可能であると思います。

これが私が主観と客観の一致の問題を解決することが重要であると言っている理由となります。