易しい哲学史②古代哲学
「4世紀よりも以前:古代哲学」について、更に3つの区分に分かれることになります。
ソクラテス以前、ソクラテスの時代、ヘレニズムの時代。この3つの区分です。
ソクラテス以前は自然哲学の時代です。タレス、ヘラクレイトス、デモクリトスといった哲学者が活躍しました。「世界の根源は何か?」を題材に、世界の根源は、水である、火である、アトム(現在の原子)であるといったことを議論していました。
ソクラテスの時代は、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、この3巨頭が有名でしょう。これは、別途ご説明します。
ヘレニズムの時代は、アレクサンダー大王の征服によってポリスは解体し、広大な大帝国が誕生しました。その中で生きる人々は普遍的な精神を見出すよりも、個人がいかに生きるべきかに焦点を当てるようになりました。
エピクロス主義、ストア主義と言った立場が有名でしょう。ストア派は禁欲、エピクロス派は快楽といった形で説明されますが、エピクロス派の快楽とは、精神的な充実を目指すものであり、その意味においては共通しています。
また、この時代の哲学者で、もう一人哲学者を上げるとすれば、プロティノスが挙げられると思います。プロティノスもまた別途解説しましょう。