哲学

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哲学の難問⑪コペルニクス的転回

主観と客観の一致については、これまで記載してきたように、デカルト、カント、ヘーゲル、ニーチェ、フッサールとバトンが渡されてきました。実際にはヘーゲルによって解決しているのですが、このようにバトンを渡されてきたわけです。 […]

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哲学の難問⑩やはり問題は解決されないまま

フッサールの現象学について考えてみました。 フッサールは、主観と客観の一致を確認するのではなく、主観と客観が一致している、そう人間が思い込む理由は何か?を抽出することが大切であるとしました。 これは、面白い考えなのですが […]

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哲学の難問⑨フッサールの考え

ニーチェの認識論を概観しました。ニーチェの認識論はパースペクティビズム(遠近法主義)であり、相対主義的な立場であると言う話をしました。 一方でフッサールと言う哲学者が現れます。 フッサールは、現象学の考えを提示し、物事を […]

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哲学の難問⑧ニーチェの主張

ドイツ観念論哲学はヘーゲルによって山の頂点を極めました。ヘーゲルは、人間の認識は上昇していき、最終的には真理に関する主観と客観の一致を得て、神を知るに至る(絶対知へと到達する)、と主張しました。 このヘーゲル哲学は、私は […]

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哲学の難問⑦ヘーゲルはどう答えたか?

カントの主観と客観の一致について考えていました。カントは、三次元の範囲内では主観と客観は一致するが、三次元を超えた物自体の世界の認識は持てない、としました。そして、それらの認識は、道徳を司る実践理性に委ね、実践理性によっ […]

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哲学の難問⑥カントはどう答えたか?

主観と客観の一致について考えたのはデカルトだけではありません。カントは。人間の認識構造を分析し、人間が客観的な認識を獲得することができる理由を探ろうとしました。 どういうことか? 主観と客観の一致とは、つまり、自分が考え […]

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哲学の難問⑤主観と客観の一致の問題の重要性(2)

主観と客観の一致の問題の重要性(1)でなぜこの問題が重要なのかを確認しました。 しかし、多くの人はこのように言うかもしれません。 「別に真理なんて知らなくても、日常生活を営めるからいいのではないか?」 このように言うかも […]

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哲学の難問④主観と客観の一致の問題の重要性(1)

ここで主観と客観の一致の問題とは何かを見てみましょう。 主観と客観の一致の問題とは、私たちが認識していることは、その認識対象の真の姿と一致しているかどうか、ということです。簡単に言うと、以下のような形です。 ・私たちは今 […]

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哲学の難問③デカルト

近世において、神から人間に焦点が当たり、人間が主体的に世界を構築していく価値観が形成されていきました。 そうなった場合に、人間が行うことは正しいことなのか?人間の考えは正しいのか?それをまずは吟味することが必要になるでし […]

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哲学の難問②中世から近世へ

人間の認識構造の確からしさを吟味したのは、近世の哲学です。近世の哲学の哲学的主題は認識論であると言ってよいと思います。 これは、中世から近世に移行し、神的な世界観から人間へとテーマが移っていったことにも関係しています。 […]

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